沖縄で琉球大が受託した「海洋バイオマス利用によるCO2排出削減・新エネルギー創出の実証モデル事業」の説明を受けた。企業や大学の関係者60名ほど集まる。この事業のプチモ栽培についてアドバイスをすることになっているが、全容を今回初めて聞く。プチモは海藻の塊で、もちろん海水で育つからまちがいなく「海洋」バイオマスである。しかし、この事業にはミドリムシの培養も入っていたので驚いた。ミドリムシはふつう池や沼など「淡水」に生育する。「淡水」の生きものを「海洋」バイオマスに含めてよいのだろうか?例えば海水魚の生産事業で、淡水魚の生産をやってもよいのだろうか?いろんなしがらみでこうなったのかもしれないが、政治の世界でいうところのばらまき事業の様相なので、果たして実のある成果は得られるのか・・・すごく心配。不景気といわれる中、数千万円の税金が投入されるので、国民に還元できる成果が欲しいところ。
気が重くなる仕事は横に置いといて、その前夜は、新婚おかくんと一平さんたちと楽しく沖縄の幸をいただく。
コバンザメ!?とゴマモンガラ!?などなど、沖縄ならではの刺身。南の海で潜る人にはお馴染みゴマモンガラは近づくと噛みつきにくる凶暴な魚。あんなに固そうな魚が刺身に。意外とコバンザメがよかった(写真で左手前)。
しめの一品はアーサ(ヒトエグサ)たっぷりの骨汁。魚でとったダシがほどよく効いて美味。
明日25日から27日は沖縄へ。海洋バイオマス研究コンソーシアムの会合参加と、琉球大で始まったプチモ栽培試験の様子を見にゆく。元気に育っているだろうか?
FM高知で「Change The 高知大学」という番組の収録をしてきた。パーソナリティーは谷本美尋さんでこちらと同い年とのこと。プチモのこと、海藻のこと、研究のことなど、谷本さんの質問に答えていく。
いつも調査で長距離運転するときFM高知を聞いている。身近にありながら別世界のラジオ。よく聞いている声の主はこんなところで、こんな風に話していたのか。別世界が現実とつながった。
放送日は7月11日18時30分から30分ほど。FM高知
職場(宇佐)から高知大メインキャンパス(朝倉)に行く途中の旧春野町の国道。朝倉で講義があるときに通るし、写真に写る「グローバルバイキング」へは研究室の学生達と何度か行ってる。ここはふだんよく通るご近所だ。
この場所で2006年に高知県警の白バイとスクールバスの衝突事故が発生し、白バイ隊員が亡くなられた。スクールバスの運転手・片岡さんは業務上過失致死罪で実刑判決が出て、加古川刑務所に収監されている。
グローバルバイキング駐車場からスクールバスは右折しようと国道を横切るかたちで出てきて道を塞ぎ、そのとき白バイがバスの側面に衝突したという。高知県警の話では、バスが急に出てきて白バイがひかれたとし、片岡さんの話では、バスは右折待ちで停車しておりそこに白バイが突っ込んできたとしている。バスが「動いていた」と「止まっていた」で双方の意見が食い違った。バスが動いていれば運転手の過失であり、止まっていれば白バイの過失となる。
裁判では、警察側の主張が採用され、白バイ隊員には過失がないとされる一方、片岡さんは重大な過失を犯したとして刑務所へ入れられた。
スクールバスには仁淀川町の中学生や教員が乗っており、衝突時にはバスは止まっていたと言っている。裁判ではかれらの証言は取上げられなかったという。↓このホームページの④参照
http://www.ksb.co.jp/newsweb/indextable.asp?tid=4&sid=7
警察は動いていた証拠として、1メートルのスリップ痕を出してきて、裁判所はそれを証拠に採用した。この現場で、1メートルのスリップ痕をつけるには、かなり乱暴な運転をしなければならない。片岡さん側は、そのスリップ痕は警察の捏造としている。また、乗っていた人たちの「止まっていた」という証言とは、あまりにも食い違う。
この事件は、今から3年も前の2006年に起こったが、自分が知ったのは去年の暮れである。この事件はテレビ朝日系列の番組で冤罪事件として取上げられたらしいが、高知県ではテレビ朝日系列は映らない。
しかも、高知県内で圧倒的な発行部数を誇る高知新聞も、なぜかこの事件については小さな記事でしか扱わなかった。だから、多くの高知県民はこの事件を知らず、他県で知っている人が多いというおかしなことになっている。
例えば、うちの研究室の学生にこの事件について話してみると、帰省したときに母親から高知ってこわいところだねーといわれたそうだ。
これまで高知新聞は、高知県警が架空の捜査協力者をでっちあげて不正に捜査費を請求している(つまり警察がどろぼうをしている)と大きく報道して、よくがんばる報道機関と信頼していた。しかし、この事件については非常にがっかりした。高知の報道機関として、スクールバスに乗っていた中学生達の証言を県民にしっかり伝えるのが使命ではなかったのか??特集のひとつぐらい組んでくれてもよい事件だ。毎日、高知新聞を読んでいるが、ごく近所で起こったことを十分伝えてくれなかったことに強い不満を感じる。
そんなことを考えていたら、自然と片岡さんや仁淀川町の人たちを応援したくなって寄附をした。そしたら、裁判をもう一度やり直してほしいと裁判所にお願いする「再審請求」の署名用紙が送られてきた。
一度判決が下りた事件をまたやり直すのは、並大抵ではない。それでも、もし、この事件についてもう一度よく調べなおしてほしいと思われた方は、署名をお願いします。こちらにメール(ホームページ左上「プロフィール」にあります)をいただければ用紙をお送りいたします。
陶芸家の甚内さんが訪ねてこられたので室戸の深層水アオノリ栽培施設へ案内。赤いめがねとスカートのようなズボンがおしゃれだ。深層水アオノリを乾燥させるためトレーに並べる作業を見ると、アオノリをつかんでなにやらかたちを表現しだした。「人のかたちにすると・・・おんなのようだね・・・女の漢字になってきた おもしろいね」といいながら、即興のアオノリアートを創りだした。
四万十川河口から200キロの大移動。室戸岬を超えて徳島県との県境・甲浦で藻場調査。去年フクロノリをここではヘモ(屁藻)と呼ぶと教えてくれたおじさんと再会。今年はいろんな海藻の生長が遅いという。西の四万十川ではいまだスジアオノリが生え、ヒトエグサが収穫できているのは水温が低いからとみられる。東の甲浦でも海藻の生長が遅いということは、高知県沿岸が全般的に低温で推移しているようだ。海の深いところは冷たくても、気温は高い。汗だか潮だかわからないが、顔が塩辛くなった。
この季節、沖縄ではモズクの収穫時期。先日サンゴ礁を潜ったときにも網が張ってあって、食べごろのモズクがわさわさ揺れていた。
昨年、深層水アオノリと物々交換した一平さんのモズクが「一平もずく」として今だけこっそりと販売されることになった。
通常、冷凍か塩蔵が市場に出回るが、一平もずくは新鮮な生モズク。漁師の一平さんが沖縄の海で栽培したものを直接送ってくれる。1キロパックが400円(送料別)。ご注文は一平さんのメールアドレスippeitimes@gmail.com まで。以下の情報を送れば、見積と支払い方法を返信してくれます。
○ お名前
○ ご住所
○ 電話番号
○ ご希望数量(何パック)
一平さんと奥さんのモズク栽培の奮闘ぶりは一平新聞で見られます。↓
きのうは東京工業大学で海洋バイオマスコンソーシアムの総会に参加。今朝高知に戻って、明日からは琉球大学で開催の日本藻類学会大会http://www.soc.nii.ac.jp/jsp/taikai33/taikai-33.htmlに参加。3月30日まで。
赤祖父先生が高知に来られた。2000年に入ってきてから世界の年平均気温は頭打ちか下がってきているとのこと。IPCCの予想では、右肩上がりでどんどん気温は上がってこなくてはならないはず。世界の二酸化炭素排出量は増加の一途を辿っているのだから。日本も京都議定書の約束が守れないほど、大量に二酸化炭素を出している。なのに、気温が上がってこないってどういうこと?とりあえず気象庁のホームページhttp://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/temp/an_wld.htmlで気温が上がっているか確認。
気象庁が表示しているデータでも確かに頭打ち。特に2006年から3年連続で下がっている。赤祖父先生曰く「IPCCは予想が間違いだったと認めるべき」 。二酸化炭素と気温は本当に連動しているのだろうか?予想を立てている研究者は気温は上下しながらも上がっていくからIPCCは間違ったとはいえないと反論している。この説明だと、二酸化炭素が増加してもすぐには気温上昇につながらないということになる。二酸化炭素が増加しているのに、気温が3年連続で下がるという現象を説明もできないのに、どうして将来の予想ができるのか?
今年の四万十川スジアオノリが豊漁なのも、海水温度が下がったからとみられる。ただいま海水温度とスジアオノリの収穫量について詳細に解析中。
最近のコメント